工業用ガラス事例

曇ランナS 導入事例

ヒーターガラス

曇ランナS

-70℃〜100℃に対応
低温 高温仕様の複層ガラス

透明導電膜付ガラスの強化処理により、
高温での使用が可能です。

ご相談内容

北米/アフリカ向けRV車の
環境試験室窓ガラスの結露防止

大手車両メーカーでは従来、海外製ヒーターガラスを使用していたが、品質が安定せず稼働率が低下していた。
そこで、安定した品質の保持と迅速なメンテナンスに対応する国産ヒーターガラスの開発・製造・相談を承る。

課 題

-70℃ 〜 80℃の状況下での
長時間の安定した結露防止

RV車両の環境試験室は、北米向け−70℃からアフリカ向け80℃という両極端な環境テストを行うため、使用するガラスも同じ環境下での安定した結露防止と耐久性が求められた。

解決策

実際の導入にあたって、まずは問題となっている海外製品を解体。品質が安定せず頻繁な不具合が発生する原因の究明に取りかかった。そこで判明したことは、相談を承った時点で予想していたことを超えるもので、ジョイント接合部やガラス本体、電極部で発見された複数箇所のキズ、ピンホール、充填不良など複合的な問題であった。つまり、組み立て時の仕上げが信じ難いほど杜撰であることが起因していた。そこで、まずは応急処置として現状のヒーターガラスを分解して補修後、組み立て直した。同時に、当社で実用化された技術を駆使して新しくヒーターガラスの開発に取りかかった。弊社製ヒーターガラス完成後、直ちに取り付けて実用試験を繰り返した後、正式採用された。

曇ランナS

特長と用途

特 長
-70℃〜100℃(低温/高温の広範な温度領域に対応する複層ガラス)
用 途
通信・情報機器、工作機械等の試験装置から水族館の展示用窓ガラスなど広範な用途に対応します。

曇ランナ S 開発の経緯

弊社が試験装置や精密工作機械向けの工業用特殊ヒーターガラス「曇ランナS」の実用化を目指して開発をスタートしたのは2000年であった。そして翌2001年4月には、大手機械メーカー様への試作品の納入が実現。約1年のテストを経て2002年7月より本格的に量産を開始する運びとなった。実は、大手機械メーカー様が最初に相談に来られた背景には、使用していた海外製ヒータガラスが稼働中に突然割れるという重大事故があった。
その当時の国内の工業用特殊ヒーターガラスは、海外製品がほぼ独占しており、品質・価格・納期といったQCD面で問題を抱えていた。一方、国内の大手メーカーでは、工業用特殊ヒーターガラスというニッチな分野に積極的に参入する動機づけがなかった。
その意味では、品質・価格・納期のQCD3要素に優れた「曇ランナS」は、時代の要請としての必然性があった。

主な実績

2005年10月、通信機器メーカー様の恒温恒湿器の窓ガラスに採用され量産化。
この当時、大手ガラスメーカーでは定格寸法でのヒーターガラス生産を行っていたが、非常に高価格な上、納期面においても2~3ヶ月もの期間が必要であった。そのため、ユーザーに有利な選択肢はなく不満を感じていた。このような問題を解決する工業用特殊ガラスメーカーとして弊社に白羽の矢が立った。
2014年11月、大手工作機械メーカー様が海外製窓ガラス11台を輸入。検査したところ内6台に結露を発見、直ちに修理することを要請したが、海外メーカーは対応しなかった。そこで急遽、弊社が修理対応することになり、解体して原因を探求後、適切に修理して無事完成にこぎつけた。以降、弊社「曇ランナ」への採用が決定し量産された。