ケーススタディ

マイナス20°Cの冷凍庫内に設置した監視カメラに曇ランナSLが採用される。

前回、グラスサインの合わせ加工を掲載致しましたが、その合わせ加工を利用したヒーターガラス「曇ランナSL」の導入事例です。

合わせガラスの片方のガラスを導電膜のついたガラスに変更すると発熱ガラスとして使用できるようになります。これは、曇ランナSの複層ヒーターガラスと同じで、温度差で出来る結露や、融雪目的で使用する事が多く、道路標示板や防犯カメラに使用されています。

伝えなければならない情報が雪で見えない、防犯目的で取り付けているカメラが機能しないなんて事を防止できます。

何年か前に、卸市場に設置するカメラに取り付けたいとの事で、お問い合わせをいただきました。設置場所が、マイナス20℃の冷凍庫で普通のガラスでは、表面が凍りクリアな画像を撮る事ができなくなる為、発熱する“曇ランナSL”をご提案致しました。

冷凍庫内がマイナス20℃と言う事なので、ガラス表面温度を何度に保てば、ガラス表面が凍り付く事が無いのか計算し最適電力で、ご使用して頂きました。

実際に現場で取り付けられたカメラを見せて頂きましたが、冷凍庫の中は非常に寒く、防寒着がない状態では、耐える事ができない寒さで、カメラを取り付けられている場所には氷が付着しておりましたが、カメラ表面は綺麗な状態で問題なく可動しておりました。

冷凍庫の中で何を撮影されているのか、お聞きすると盗難防止の為に設置したそうで、入荷した高級食材が無くなってしまう事が多く、勝手に持ち出している人がいるそうで、転売目的なのか、食されるのか分かりませんが、カメラを設置する事で抑止力に繋がる事を期待して設置された様です。世知辛い世の中になりましたが、人の物を勝手に持って帰ってはダメですね。

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